2011年11月24日(木)にプラザホープ(和歌山県和歌山市)で、第20回和歌山県社保協総会記念講演会が開催され、二宮厚美氏(神戸大学発達科学部教授)が「憲法の視点から社会保障の確立を~『税と社会保障の一体改革』で日本は救えない」というテーマでお話をされました。
二宮氏は、社会保障と税の一体改革の主要な内容について説明され、「消費税=社会保障目的税化」が社会保障の税財源を消費税にしか頼れない構造にしてしまうこと、必要充足・応能負担原則にたった社会保障を崩してしまうことなどを指摘されました。そして、今こそ、憲法の社会保障原則に立脚し、必要充足・応能負担原則にもとづく垂直的所得再分配の確立が必要であることを強調されました。
この講演会に、ゆら・山﨑法律事務所から、織部利幸事務局長と佐武彩子事務局員が参加しました。
主催は、和歌山県社会保障推進協議会。